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御巡幸記番外編:倭姫宮と御陵

倭姫宮アイキャッチ画像 倭姫巡幸
みきみかん
みきみかん

倭姫御巡幸記番外編です。今回は倭姫宮と御陵を参拝しました

令和5年5月下旬の奈尾之根宮巡りの後に倭姫がお祀りされている神社と倭姫の御墓と伝わる場所にお参りしました。また、11月5日のご建立100年祭の様子を追記しました。

五十鈴川駅ーバス→倭姫宮→神宮農業・美術館→倭姫御陵ーバス→伊勢市駅

今回はバスが利用できて時短になった

この日は朝8時くらいに宿を出発したので、充実していました。奈尾之根宮巡りがスムーズに終わったこと、五十鈴川駅に着いたら丁度良いタイミングで倭姫宮のバス停に停まるバスが来たおかげで、山地と姫宮に行くことができました。

御陵から徒歩で移動しようとすれば、後10分くらいで到着するバス停があり駅まで体力を使わずに移動できて、この後も外宮と月夜見宮の参拝をすることができました。

やっぱりバスが行きたいところの近くまで通っていると便利ですね。時短になるし体力もつかいません。倭姫御巡幸は徒歩だったと思うので私も少しくらいは歩くつもりですが、途中にコンビニやファーストフードがあると足休めになってありがたいです。

内宮別宮 倭姫宮

倭姫宮は伊勢神宮の中で最も新しい神社です。倭姫の功績をお慕いして大正12年11月に神社が建てられました。

倭姫命は皇大神宮ご鎮座ののち、神嘗祭をはじめとする年中の祭りを定め、神田並びに各種御料品を奉る神領を選定し、禰宜大物忌以下の奉仕者の職掌を定め、斎戒の法を示し、神宮所属の宮社を定められるなど、神宮の祭祀と経営の基盤を確立されました。

倭姫命から後、代々の天皇は未婚の皇女を伊勢に遣わして大御神に奉仕させられましたが、このお方を斎王と申し上げます。

神宮ホームページより

倭姫宮は倉田山に建てられており、西側には徴古館や農業館・美術館がたてられております。そのために外からは「森」のように見えますが、起伏があります。私はバス停近くの鳥居から参道に入りましたので、引き返して別ルートを探そうと思ったくらい予想外の距離がありました。

内宮別宮の月読宮も参道が2本有り、駐車場からの参道は短いですが、もう一方の参道は長いです。私が参拝したとき車椅子で長い参道を行かれる親子がいらっしゃいました。どうやらタクシーが長い方の鳥居に案内したようです。

参道は時代によって変わるので短縮しようが正式のコースを行こうが神様のご守護が変わるとは思いません。車椅子の方や足の弱い方は楽なコースをお選びください。一番楽に倭姫宮にアクセスできるのは徴古館前の入り口です。

おすすめ!神宮農業館・美術館

神道は農業と密接に関わっているので、ずっと農業館に行きたいと思っていました。そのため先に農業館に行ったら受付に誰もおらず美術館で入場券を買うように案内がありました。しかも、美術館とセットで売られています。

落ち着いたグレーの木造建築の建物の農業館です。展示物は私が行ったときは稲作の年中行事と剥製品が並べられていました。なかなかレトロな展示物と歴史ある建物は味わいあって良かったし、癒やしでした。

美術館は御遷宮にあわせて奉納された美術館を展示しています。そのため落ち着いた空間で、喫茶店でもあれば「最高なのにな」と思わせる高級な空間でした。ガラス張りのところにソファが置かれ、庭を楽しむ空間があり、庭も美術館の一部になっていました。

農業館・美術館はマイナーなのかあまり人がいません。美術館もささっと見られる方が多く、贅沢な空間を独り占めできます。伊勢市駅からも近いし、駐車場があるので、もっと伊勢神宮を体験したい人にはおすすめの場所ですよ。

宇治山田陵墓参考地

宇治山田陵墓参考地は倭姫が埋葬されており「尾上御陵」とも呼ばれています。由来は倭姫命世記に「自らが尾上の山の峰に退いて岩陰にお隠れになり、お亡くなりになりました」と書かれているから。

この古墳からは須恵器。金環、銀環、金銅製の鈴が出土しており、6世紀後半の遺跡だろうと考えられています。時代的に若干のズレがあるので倭姫と決定できず、ここも卑弥呼が埋葬されているのではないかと考えられています。卑弥呼よりは倭姫の方が有力だと思いますが。

御陵は倭姫宮がある倉田山の近く間の山(あいのやま)にあり、金比羅神社の参道脇から陵墓へと階段を少し上ります。倭姫宮の華やかさとはうってかわって、静かです。「ホントにココかな?」と思いながら階段を上がりました。

宮内庁が管理する立て札があるので間違いありません。宮内庁管理だと柵や木で墳墓が見えないので残念ですが、長方形の方墳だそうです。

倭姫宮ご建立100年祭の様子

令和5年11月に倭姫宮のご建立100周年を迎えました。11月4日と5日は徴古館の前広場でイベントが開催され、5日には100年祭が執り行われました。

お宮では福引き・お汁粉・御神酒が、徴古館の広場では野点を頂きました。ご奉仕された皆様のおかげで御神徳を余すところなく味わうことができました。とても満足です。

伊勢神宮の神楽殿でのお祭りには参列したことがありますが、本当のお祭りははじめてで貴重な体験でした。思ったよりも厳かで、一般的なお祭りに慣れているせいか、派手さがいっさいなくて、むしろ素っ気ないくらいの自然体でした。

離れて拝観しているからでしょうか、静かなんですよ。お神楽がありましたが、それも見せびらかすような感じではなくて、神様だけに向いている祭典でした。

作法もよく見る二礼二拍手一礼ではなくて、立ってお辞儀して正座するを繰り返すような作法でした。献饌もテーブルのような案に、箱から神饌を並べる感じで仰々しくないんですよ。これが伊勢神宮の祭典なんだなぁと感激しました。