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3月15日 摘み草:若葉を摘みに春の野に出よう

摘み草アイキャッチ画像 暦日和

これからの季節いつでも若葉を摘むことができます。でもこの春先だけを「摘み草」と特に呼んでいます。春の陽気に誘われて野原にでてはいかがでしょうか。

今日は『365日、暮らしのこよみ』の3月15日項では「摘み草」になっています。摘み草や春の若菜についてまとめていこうと思います。

摘み草は野遊びの一種

春の季語である摘み草、都会では春山や野原に出て若菜や野草を摘む習慣はなくなったように感じますが、私はツクシを見ると爪を真っ黒にしてハカマを取った記憶がよみがえります。

敷地内に生えるフキノトウや畑で咲く菜の花に大根の花。これらの草花を摘むことも摘み草に入りますが、もともとは摘み草は野遊びの一種と考えられます。

昔から農事や漁業が忙しくなる前に山野に出かけて食事をしたり、遊んだりしました。これを野遊び・野駆け・山遊び、海に近い場所では磯遊びと称します。その名残が花見や遠足になっています。

春の恵みをいただく摘み草

正月明けに無病息災を願っていただく春の七草粥。お粥に入れる春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろです。

この春の七草、今ではスーパーで売っていますが、お正月の真冬に野原にでて摘むにはまだまだ早く、ちょうど今頃から4月にかけて摘むことができます。

他にはフキノトウやツクシ、タラの芽、ぜんまい、わらびが採れます。タンポポやヨモギなど摘んで天ぷらや味噌和え、おひたしにしたりして食します。

これらの若草はすこし癖があって苦みがあるので、大人の味覚といれるでしょう。苦みは五行では火性で心臓の働きを指します。大人になればなるほど、春の味覚がたまらなく恋しくなるのは、心臓の働きが弱くなるからかもしれませんね。

昔の人は「春は苦みから」と言いて、苦みのある者を春先に食べると体に良いとされていました。

まとめ

これから忙しくなる前のレジャーであった野遊びの一つである「摘み草」。春の野や春山に出かけてみませんか?

若草は大抵たべられます。家庭菜園をしている方は畑だったら簡単に摘み草ができますよね。スズナは大根、すずしろはかぶら、フキノトウも生えていることでしょう。