クッキーの仕組みを知れば、クッキー同意のポップアップは恐くない

クッキー利用の同意のアイキャッチ画像 ブログ

最近よく目にするクッキーの同意が恐いです。クッキーってなんですか?私の情報を盗まれてしまうのじゃないかとなんだか不安です・・・

ホームページを開くとクッキーの使用について承諾を得るポップアップを見かけます。

クッキーの利用の同意には「NO」の選択肢がないものがほとんどです、おかしいだろ!

最近では、クッキーの利用を拒否できないものが目立つようになりました。選択肢がないから、なんだか不安になりますよね。

でも、クッキーはネットショッピングなどに大変便利な機能なんですよ。

この記事ではクッキーについて、ホームページ作成においてクッキーをどう扱うか、また拒否するとどうなるのかを解説したいと思います。最後までお付き合いくださいね。

クッキーは便利な存在

クッキーについて

クッキー(Cokkies)とは1994年に提案された通信プロトコルや通信情報をさします。Webサーバーからブラウザに送信するデータをクッキーと呼んでいます。

クッキーについて「プライバシーポリシー」に説明していますので、引用します。

クッキー(Cookie)とは本サイトにアクセスした際にお客様のコンピュータ(またはスマートフォンやタブレットなどのインターネット接続可能な機器)上に保存される小さなテキストファイルのことです。クッキーを利用することにより、ご利用のコンピュータのウェブサイト訪問回数や訪問したページなどの情報を取得することができます。

クッキーの名前はお菓子のクッキーが由来です。クッキーの中に小さな紙が入ったフォーチュン・クッキーをイメージしていると言われています。

上の説明だとサイト運営者ばかりに利点があるよう思われますが、利点は読者にもありますよ。

クッキーのメリット

クッキーの働き例
クッキーの主な働き

クッキーがあればマイページなどのログインやショッピングカートの中身が、一旦ブラウザを閉じた後でも再びログインできたりカートの中身をそのまま残しておくことができます。

また、サイト運営側はクッキーでアクセス解析を行い、ユーザーの行動を知ることができます。これによって、サイトをどこの国、言語、どのページからやってきたのか、滞在時間などを知ることができてサイトの便利性向上やマーケティングに反映させます。

クッキーの種類

クッキーの画像
アドセンスやアフィリエイトの広告はサードパーティークッキーだよ

クッキーには大きく2種類あります。ファーストパーティクッキーサードパーティークッキーです。

このブログで例にすると、ファーストパーティクッキーはこのブログでmikimikan.comになります。サードパーティークッキーはサイドバーや記事に前後や途中に挿入される広告のドメインになります。

ホームページがサイト運営者だけの記事や画像であればファーストパーティクッキーだけがブラウザに保存されます。広告が表示されるようなホームページでは、その広告からもクッキーが送信されます。広告のクッキーがサードパーティークッキーになります。

同じ広告が次のサイトでもまた別のサイトでも表示されて、「恐い」と感じたことはありませんか?

サードパーティークッキーは各サイトをまたぐことができて、読者の行動を追跡することができます。

読者を追跡することによって、年齢や性別、住んでいる地域、好み、思考、年収など情報を収集分析をしています。このことをトラッキングと呼んでいます。

クッキーのデメリット

自分だけでスマートフォンやパソコンを使っていれば次のような危険性はありませんが、万が一、落としたりしても第三者が簡単に使えない設定にしておきましょう。

  • 広告から使っている人の嗜好が分かってしまう
  • 勝手にネットショッピングで買われる
  • 勝手にログインされ大事な情報が盗まれる

クッキー自体は小さなデータですので危険性はありません。しかし、クッキーを利用する仕方が悪いと被害にあうデメリットがあります。

以前に、就職情報サイトを訪れた人のクッキーを利用して内定辞退率の指標を作成し提供したことが問題になりました。・・・詳しくはこちら

再び私のプライバシーポリシーから引用します。

クッキーを通じて収集する情報には「お客様を識別できる個人情報」は一切含まれていません。
また、お客様のブラウザの設定によりクッキーの機能を無効にすることもできます。クッキーの機能を無効にしても本サイトのご利用には問題ありません。

クッキー自体は個人情報ではなくても、他のデータと組み合わせることで個人を特定することができます。EUではクッキーは「個人情報」と見なしています。

ただし、日本ではまだ個人情報と見なしてはいません。

日本のクッキーの見解

EU圏では、電子通信サービス分野におけるプライバシーに関するルールを定めた規則「eプライバシー指令(e-Privacy Directive)」があります。クッキーの取り扱いの明示とクッキーの利用をホームページに訪れた人に同意を得ることを義務づけられています。

Go to トラベル

日本でもクッキーの同意を得るホームページが増えました。クッキー規制は経済の発展を妨げるという考えがあるので、今のところクッキーの同意を得るポップアップは必要ないといえます。

ホームページ同意のポップアップは趣味レベルなら必要ない

私は個人が趣味を発表するようなホームページやブログにはクッキー同意のポップアップは必要ないと思っています。

Googleは2023年までにサードパーティークッキーの利用を廃止し、独自の代替技術を利用すると発表しています。(https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/10691/)

また、イギリスは2021年9月にG7に「クッキー利用の同意のポップアップは有害である」と考えを伝えました。同意を求めるポップアップにただ反応するようにクリックしているだけで規制になっていない、と考えています。

クッキー自体は、特にファーストパーティクッキーはインターネットの利用にとても役に立っています。私はこのブログで、グーグルのアクセス解析やアドセンスを利用しているのでクッキーポリシーを載せています。

個人レベルのサイトは読者のログインがない、アドセンス広告をしない場合がほとんどだと思います。またクッキーを商業企業に渡す必要性が考えられないので、クッキー利用の同意のポップアップは必要ないと思います。

ただし、アクセス解析や何かしらに使う可能性があるのでクッキーポリシ-やプライバシーポリシーの作成は必要になってくると思います。

クッキーの利用に同意を拒否したらどうなるの?

ただ閲覧するだけのホームページであればクッキーの利用を拒否しても問題ありません。ポップアップを読み、ホームページの種類によって拒否したり同意すればOKです。

でも、クッキーを受け入れる設定になっていないと利用できないサービス、たとえば、インターネットバンキングやネットショッピングなどが利用できません。

みずほ銀行より

ポップアップによりかえって恐怖心があおがれクッキーを嫌う人が増えています。また、上の画像の様に選択肢がないのはルール違反とされるようになりました。

今後はこのようなポップアップはなくなる傾向にあると思います。

クッキー(Cookie)の管理

Edgeの設定画面
Edgeの設定画面

クッキーの設定は各ブラウザで行います。画像はEdgeの設定画面です。

全くクッキーを利用したくない、受け取らないという方は一番上を左にスライドさせます。

また、プライバシーやデータの漏洩につながるとキケンなので定期的にクッキーを削除するといいと思います。クッキーがブラウザに保存される期間は提供側で決まっているためです。

最後に

クッキー自体はホームページを利用する人、運営者にとって便利な存在です。クッキーの扱いでIDやパスワードの漏洩、プライバシーの侵害などの問題があることは確かです。

無料ホームページを利用している場合は広告の掲載が必ずありますので、クッキーの扱いについて今一度見直した方がいいと思います。

クッキーは恐いものじゃないのね!安心したわ。
私のホームページはクッキーを利用しているか確認してみるわ!