倭姫が天照大神の御神霊を鎮めるのに相応しい土地を求められた足跡を追うシリーズです。
三重県に鎮座する伊勢神宮に奉る天照大御神はもともとは宮殿内に奉られていましたが、崇神天皇が宮殿内で共に生活を一緒にするのは恐れ多いと思われて、トヨスキイリヒメ(豊鍬入姫)に託し宮殿の外でお祀りするようになりました。
その後、垂仁天皇が倭姫に天照大御神の御杖代として任され天照大御神を祀るのに相応しい土地を求めてご巡幸がはじまりました。
今回は令和6年5月に元伊勢の一つである磯神社を参拝しました。
夕方手前の午後過ぎにお参りしたので、森が鬱蒼としサギの鳴き声が怖かった印象があります。また、隣の公園が綺麗でしたが、草が伸びており蚊が多かったので、ササッと帰ってきてしまい神社の扁額を見逃したのが残念です。
伊蘓宮について

二十五年丙辰春三月、飯野の高宮より、伊蘓宮に遷幸なりまして坐さしめたまひき。
神社の説明書きにもありましたが、年月は分からないそうですが、宮川の氾濫により現在の地に移動されたそうです。旧地を「宝殿の陽(陽なのか?)」と呼びました。グーグルマップでそれらしいところは見つけられませんでした。
『倭姫命の御巡幸』には伊蘓上神社の名前が見えますが、こちらは櫛田川の近くのため伊蘓宮とは別の神社ではないかと思います。ただ、飯野の高宮より御幸された場合こちらの方が近いので、伊蘓上神社も元伊勢の一つと考えられています。
そして、ここから離れた瀧原宮に御幸されているのが、ちょっと不思議なルートです。
サギの巣があるようでちょっと怖い神社だった

伊勢市駅周辺の宿泊施設にチェックインし、そこで自転車をお借りしました。だから、伊勢市駅から向かったので到着は17時近くになっていたと思います。
2メートルくらいの細めの道を挟んで公園と神社があるため写真が上手く撮れなかくて残念ですが、入り口から木がうっそうとしていました。鳥居をくぐると、カラスではないけど大きめの鳥の鳴き声が何羽も聞こえます。「サギの巣があるみたい」と感じてものの姿は見ていません。でもカラスでもないので、サギじゃないか、何羽もいるから巣になっているんじゃないか、という憶測ですが怖かった。
頭上から「ぎゃー、ぎゃー」の声。「おまえ、ここはどこか知っているのか?」「おまえなんぞが来てよい場所ではない」とか言っているんじゃないか、いつ攻撃しかけてくるのかヒヤヒヤしました。
神社には夕方お参りしないっていうルールはホントだったんですね。
伊勢市駅から自転車で出発
伊蘓宮が最寄りの近鉄小俣駅から2キロ近くあったので、2キロ歩くなら伊勢市駅から自転車の方が便利じゃないのかと思い、自転車で行くことにしました。

途中までは快調でした。JR線と併走した橋で、ちょうどいいタイミングで電車をみることができました。

あとで地図を確認したところ、たぶんここだと思います。電車くるといいな~と思ったときに来てくれると嬉しいです。
橋を渡って、しばらくは堤防を走りました。途中で堤防から降りて、近鉄線をまたぐ頃からグーグルの経路を使ったら、獣道のようなところを通されたあげく道に迷いました。そんなことをしているので、神社に着く頃には日が傾き始めてたのですよ。
磯つつじ公園など周辺

磯つつじが有名とありましたが、五月下旬の日曜日に参拝したためつつじの季節からずれており、あまりピンときませんでした。
公園はとてもよい雰囲気なんですが、水辺なので蚊がおおかったです。

池の水が循環しているのか、湧水なのかわかりませんが、こういう感じも好きです。それに、近くに山神さまが祀られていて土着の信仰を感じることができてよかったです。

次は上陸したところの鳥居と扁額やつつじがみたいですね。次回にきたいしてください。