
SEA?セオ?SEOって何?
それって難しいの?神社にも必要なの?
今回はこういった「SEOって何?」から「どんなSEO対策をするのか?」というような、SEO対策の基本から実践までを初心者の目線で分かりやすくまとめました。
これからSEOを学びたい人や現在ホームページを作成中の人、もっと検索順位を上げたい人は是非見て欲しいです。
私は駅から徒歩30分の小さな知名度の低い神社に奉職しています。それでも、「少ないながらもホームページを見た」きっかけで、参拝や御祈願を受けて頂いています。小さな知名度の低い神社が参拝者さんに興味を持ってもらえる理由はSEO対策をしているからです。
「SEOは難しくて分からないから、知らな~い」と投げ出さないように分かりやすい言葉を選びました。最後まで、よかったらリンク先まで読んでみてくださいね。きっと理解が深まると思います。
目次にはリンクが張ってありますので、気になるところに飛ぶことができます
SEOについて基礎知識

SEOとは何か
一般的にはSEOを下記のように定義しています。
SEOとは、ある特定の検索エンジンを対象として、検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書き換えること。またはその技術のこと。
検索エンジン最適化より
検索エンジン最適化(Srache Engine Optimization)のことをSEOと呼びます。SEOといったり、SEO対策といったりします。
ある特定の検索エンジンとは、ほぼGoogleを指す
上の表は、2020年の各検索エンジンの日本でのシェアを表しています。Googleが80%近くあり、Yahoo!は17%くらい、Bingは4%ほど占めています。しかも、Yahoo!の検索エンジンはGoogleの検索エンジンを利用しています。ほぼGoogleの検索エンジンを使っていることになります。
ある特定の検索エンジンとは、ほぼGoogleの検索エンジンってことになりますね。
SEOはなぜ必要なのか?
では、なぜ、検索サイトに上位に表示させる対策を行うのでしょうか?
- 参拝者を増やすため
- 教化育成のため
- 御祈願に来て貰うため
- 地域のお祭りを知って欲しいから・・・・・など
あなたは、グーグルやヤフーなどの検索サイトで表示された検索結果は何番目まで見ますか?100位?200位?それ以上ですか?
通常、上位50位くらいまでだと思います。この50位くらいまでに入っていればクリックされるチャンスがあります。そのために、SEO対策をします。
検索サイトに上位に表示される→クリックされる→ホームページを読む→欲しい目的をしてもらう
SEOの先には欲しい結果があります。神社ほホームページを検索サイトで上位する目的は、神社の認知と神道への理解、また御神徳の高揚が目的だと思います。つまり神様や参拝者の皆様のためです。このことを忘れなければ、テクニックに偏った対策に走ることを防ぐことができます。
SEOは読んでくれる人のために行う
Googleが提示するSEOの初心者向けガイド「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」には、「ユーザー」という言葉がかなり出てきます。検索した人が見やすい、読みやすい、理解しやすい、使いやすいサイトになっていれば検索結果に影響しますよ、ということです。
例えば、最近ではホームページを見る人はパソコンよりもスマホを利用する人が多いです。モバイルファーストの考えが必要になり、ホームページがをスマホに対応できているかが大事なポイントになります。
また、今どこのページを読んでいるのか分かるように、パンくずリストなどを使い、階層がわかりやすく「今どの項目のどのページを見ているか」が読者に表示されていることも重要です。
これらは自分が普段検索している時、ホームページを見ている時を想像すると実感が持ちやすいかなと思います。分かりにくいホームページや画面がなかなか表示されないホームページはすぐに閉じるか別のホームページに行きたくなりませんか。
ちょっとした不便を解消したり、こうだったらいいなを実現することがSEOにつながります。
スターターガイドは難しく感じるかもしれませんが、「SEOは読んでくれる人のために行うんだ!」と思って頂ければ、機会があるごとに読んでいくと「そ~なんだ」と思えるようになると思います。
検索順位を決める仕組み
SEO対策を説明する前に、検索順位の決まり方を解説したいと思います。といっても、Googleからどのように決めているかルール(アルゴリズム)は公表されていません。
ここでは、決め方というよりも、検索順位を決める仕組みについて解説したいと思います。
クローラー、ボット、スパイダーという言葉を聞いたことがありますか。この3つは実はどれも同じ意味です。
クローラーはインターネットの世界を徘徊してWebサイトから情報を収集して情報をデーターベースに蓄積していくプログラムです。このクローラーが大切な役割をします。

クローラーがどこからかリンクをたどって、あなたのホームページにやってきます。ホームページ内のリンクをたどってホームページ内を巡回します。巡回中にどんなホームページかどんなページに何がかかれているか情報収集をします。
その後クローラーは検索サイトのサーバーに帰り、集めた情報を検索データー保管庫に登録します。集めた情報を元に、ルールに従ってあなたのホームページに点数付けをして評価をします。
その評価によって、検索サイトの順位が決まります。ルールの見直しや他の人のホームページの評価によって順位が変動します。
- クローラーがホームページを巡回する
- ホームページの情報をデータベースに登録する
- 検索エンジンがそのサイトを評価する
- 検索順位が決まる
SEO対策の基本

SEO内部対策とSEO外部対策
SEO対策は2種類に分かれます。内部対策と外部対策です。
内部対策はリンクが正しく張れているか、見たいページにすぐに飛ぶことができるか、記事の見た目、使いやすさに表れてきます。外部対策はSNSや自分のホームページを知ってもらう活動です。簡単にいうと、ホームページ作りとファン作りです。
- SEO内部対策・・・ホームページ作り
- SEO外部対策・・・ファン作り
SEO内部対策
ホームページの構成を読者に分かりやすくすることです。見やすい、使いやすいホームページ作りを心がけます。
見やすい工夫は、抽象的なタイトルではなくキーワードが入ったタイトルや説明文をいれること。<titile>のタイトルタグや<h1~6>の見出しタグを使って何を言っているか分かりやすくします。
これと同時に、検索エンジンに対しても検索しやすいように<meta discription>やページが同一または内容がかぶっているページには<noindex><canonical>を使ってページを増やさないようにします。
使いやすい工夫は、リンクを貼っていろいろなページに行けるようにしたり、知識の補いをします。リンク先を巡るうちに、読者がどこにいるのか分からなくなるので、居場所が分かるように元の場所に戻れるような工夫も大切です。
SEO外部対策
SEO外部対策でよく言われるのが、誰かにリンクを貼ってもらう外部リンクです。相互リンクやリンク集に登録することが一つの手です。
SNSなどを併せて利用してサイト運営する方法をおすすめします。SNSは読者と割と近い距離でコミュニケーションができる利点があります。また、拡散機能があるので広まりやすいという特性があります。
他には口コミがあげられます。まずはせっかく作ったホームページは氏子さんや崇敬者さんに神社のホームページを伝えましょう。外部対策は広報活動に近いです。
検索順位を決める仕組みに対応した対策
さらに、検索順位を決める仕組みに対応したSEO対策もあります。検索順位が決まるには3ステップありました。それぞれに対応したのがSEO対策になります。
- クローラーがホームページを巡回する
- クローラーがホームページから情報収集する
- ルールに従ってホームページを評価をする
このステップがそのまま対策になります。
- クローラーがあなたのホームページを頻繁に巡回するようにする
- クローラーが正しく情報収集できるようにする
- 検索サイトのルールに従うようにする
先ほどの内部対策と外部対策はSEO対策の分類、仕組みに対応した対策は種類だと思ってください。内部対応でも外部対策でも仕組みに対応した対策をします。
押さえておきたい対策
クローラーがあなたのホームページに頻繁に巡回するような対策
クローラーがあなたのホームページを訪問するには、手がかりが必要です。その手がかりが、サイトマップとリンクになります。
XMLサイトマップをクローラーに渡す
XMLサイトマップとは、ホームページ上にある全てのページのリストです。サイトマップは更新や変更がある度に作成して、検索サイトに送信します。それをクロールが受取り、それを元に巡回します。
サイトマップを送信しない場合、「巡回されない」ことはありませんが、巡回されるまでに時間がかかります。
サイトマップの作り方は外部リンクになりますが、SEOラボの記事が分かりやすいですよ。
リンクを適切に配置する
リンクには内部リンクと外部リンクがあります。内部リンクはホームページ内のリンク、外部リンクは他のサイトからのあなたのホームページへのリンクになります。
- 内部リンクはよく読まれるページに貼り、あまり読まれないページに誘導する
- 外部リンクは口コミなど自然と貼られるようにしてもらう
外部リンクは自作自演はクローラーに見破られてしまいますので、やめましょう。SNSなどを利用して記事を更新したことを読者に伝えます。これは一石二鳥の効果があります。まず読者が読んでくれます。それでよい記事だと判断されたら、もしかしたらSNSでリンクを貼って紹介してもらえます。
適切に適正に登録してもらう対策
データーベースにあなたのホームページの情報が収録されることをインデックスといいます。検索サイトに正しく評価されるためには、正しくインデックスされなくてはなりません。
でも残念なことに、クローラーが1回で運べる情報には限りがあります。そのため、何度も訪問して、確実に重要な情報を運んでもらえるような対策が必要になります。
それには、ホームページや記事をクローラーが分かりやすい様にします。
- 適切なタイトルにする
- desdriptionメタタグ(記事の要約)を設定する
- URLを分かりやすいようにする
- <h1~h6>の見出しタグを使う
- テキストの装飾をする
- 画像のalt属性を書く
別に記事を書いてます。これらは、クローラーだけでなく読む人も見やすくなるので読み手を考えながら作るといいと思いますよ。
検索サイトに正しく評価してもらう対策
検索サイトの順位の決める項目は200項目以上あるそうです。評価基準をアルゴリズムと言います。
Googleではアルゴリズムのアップデートをたびたび行っています。こちらのPLAN-Bの記事に詳しく書いています。
「検索サイトに正しく評価してもらう対策」は検索サイトのアップデートによると言えます。でも、「グーグルの10の事実」は参考になると思います。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
これらの意味が自分のサイトでは何に当たるのかを考えると、反省点ばかりです。例えば、知識が浅い、ページの表示が遅い、スマホからでも見やすいのか?、サイト作りを通して何を伝えたいのか・・・。
この10の事実は実生活にもいえますよね。
誰のためのホームページなのかをとことん考えることがSEO対策と言えます。
記事作り
SEOのひとつめが記事作りです。またはコンテンツSEOともいいます。記事作りでは、自分が書きたいものを書かないことが一番重要です。また、分かりやすい書き方で書くことも大切です。
そのために、まず読者のニーズを探ります。ニーズは日頃注意深くいれば必ず見つかります。そのニーズからキーワードをみつけます。そのキーワードから読者の知りたいこと、悩みを考えます。そして、その解決法を提示します。
例えば、地鎮祭のニーズがあります。
地鎮祭には「初穂料、手順、準備」というキーワードがあります。
こういった言葉から、読者は「初穂料はいくらか心配しているのかな?いつ渡したらいいのか悩んでいるのかな?」「地鎮祭の流れを知りたいのかな」など想像します。
そして、「初穂料は終わった後でいいよ、始まる前でもいいよ」などと答えます。
これらを、読みやすい、理解しやすいように書きます。
一見簡単に感じますが、かなり真剣に取り組まないと身につきません。100記事書かないと身につかないと言われるくらいです。
記事の書き方については「【ライティングの基礎】SEOに強く伝えたいことが伝わる記事の書き方」で、伝えたいことが伝わる書き方をまとめています。すぐにでもできるテクニックも書いていますので、よかったら読んでみてくださいね。
SEOとは、地道な作業です。
もし、神社サイトを持ち始めてばかりであれば、まずは検索サイトにランクインすることが目標となります。でも、残念ことに始めて3ヶ月くらいはグーグルのサーチコンソールやアナリティクスを見ても、思ったような反応はありません。
3ヶ月~6ヶ月はそれほど数字を気にしなくてもいいと思います。それよりも、記事を書く習慣や伝え方を身につける期間だと思いましょう。そして、参拝者さんや氏子さんと記事について話し合ったり、意見をきくのも良い方法です。
その他の対策
今まで日々のホームページ作りのSEO対策を見てきました。他にもやったほうがいい対策を紹介します。
- 性能の良いレンタルサーバー
- 独自ドメイン
- 選択したキーワードでの自身の順位チェック
- WordPressを利用しているならSEO対策がされたテーマ選び
- SEOの理解を深める
正直、SEOに有利なサーバーは特にありません。SEOとはユーザーの使いやすいさを考えると、あります。表示速度が早いこと、急なアクセスにも耐えられるサーバーをオススメします。例えば、エックスサーバーやカゴヤ・ジャパン
は早さと安定を兼ね備えています。
ドメイン自体はSEOに効果がありません。これもユーザーが覚えにくいこと、神社の信頼を高めるのなら共有ドメインよりも独自ドメインを取得した方がいいと思います。ドメインはどこで取得しても変わりません。コストが気になる方はリーズナブルなお名前.comがオススメです。
記事を書いたら書きっぱなしになっていませんか?情報はどんどん古くなっていきます。読者の反応によって書き直したり、キーワードを変えてニーズに合わせることが必要になります。そのために、あなたの記事が選択したキーワードで何位か確認することが必要になります。そこで便利なのが検索順位チェックツールGRCです。10個までなら無料で使えるので試す価値はあると思いますよ。
WordPressはテンプレートを利用してホームページを作ります。このテンプレートは無料から有料まであり、それぞれに工夫されています。SEO対策が施されたTHE THOR(ザ・トール)は表示速度が早いので、表示速度にこだわる人には良いテーマです。
ここまで読んできてもっとSEOの勉強をしたいと思う方は、SEO検定で勉強してはいかがでしょうか?資格もとれて信者さんや同僚から一層信用されます。4級から1級まであるので、自分の勉強したいレベルに合わせて上級者レベルまで続けられます。
自分のペースで学べるWEB資格!【SEO検定】
終わりに
ここまで6500文字です。読んで頂きありがとうございます。「SEOとは何?」から「どんな対策があるの?」を解説しました。
記事のタイトルに【みんなに優しいSEO対策】としたのは、SEOは無機質な技術ではないからです。また、初心者の目線で理解しやすいような、コレやってみようかなと思って貰える記事を書いたつもりです。