ワケあって既存のURLから新しいドメインに変更する時、ホームページをレンタルサーバーから引っ越す時に忘れてならないのがURL転送(リダイレクト)です。
今回はURLの転送とその方法を解説したいと思います。
URL転送しないデメリット
もし、URLの転送をしないと、どんなデメリットが起きると思いますか?
アクセスが減って、信用をなくすは、収入が減るわ・・・、痛いですね。
URL転送の種類
URL転送する方法はいくつかあります。
たとえば、HTMLファイル内にmetaタグでリダレクトする方法、HTACCESSファイルでリダイレクトする方法、レンタルサーバー側でする方法、PHPでする方法、Java Scriptでリダイレクトする方法があります。
今回はHTMLファイルでリダイレクトする方法とHTACCESSファイルでリダイレクトする方法を解説しますね。
HTMLファイルでリダイレクトする方法
HTMLファイルの<head></head>内に<meta>タグで記入します。
<meta http-equiv="refresh" content="数字;URL=https://転送先アドレス">
数字を0にすれば、一瞬で新しいURLに転送されます。また、好きな数字を入れれば、その秒数後に新しいURLに転送されます。
例えば、「5秒後にmikimikan.comサイトに転送する」場合、下記のようになります。
<meta http-equiv="refresh" content="5;URL=https://mikimikan.com">
このmetaタグのいいところは、時間を設定出来るところです。旧サイトに訪れた人にサイトが引っ越したことをお知らせする時間を設けられます。
ほかには、無料ホームページなどでHTACCESSファイルを使えない場合にも有効です。
ただし、Googleによると、metaタグを2種類に分けて考えています。
つまり、SEO的には0秒が好ましいということです。
残念ながら、URLが変更される記事や注意書きは、ユーザーは見ていない場合が多いです。
あなたのホームページを訪れる人に、URLが変更したことを知らせた方が親切だと思います。そうすれば、ブックマークの変更を促すことができます。
もし、まだ旧サイトが残っている、レンタルサーバーやドメインの契約期間が残っているのなら、1~3ヶ月くらい遅延型のmetaタグでURLのリダイレクトを行ってはいかがでしょうか?
ただし、metaタグで転送記述したファイルだけが有効です。WordPressやページ数が多いホームページには向いていません。
HTACCESSファイルでリダイレクトする方法
次は、HTACCESSファイルでリダイレクトURLする方法です。
HTACCESSファイルはURL転送以外にも、URLの正規化やアドレスバーの表示を変えるなどに使用します。
例えば、既存サイトのBページから新しいURLのBページにリダイレクトさせたい場合は以下のようになります。
RewriteEngine On
RewriteCond %{http_host} ^既存のURL
RewriteRule ^(.*) https://転送先アドレス/$1 [R=301,L]
または、
RewriteEngine On
Redirect permanent / https://転送先アドレス/
ただし、サーバーによってHTACCESSファイルが使えない場合があるので確認してみてくださいね。
もうひとつ注意点があります。ファイルの置く場所によってURL転送が効かない場合があります。HTACCESSファイルは、転送させたいフォルダの上層に置きましょう。
転送は一瞬で反映します。もし記入間違いがなく転送しなければ、階層を変えているといいと思います。
永続的と一時的リダイレクトの違い
さて、気になる数字「301」が出てきましたね。
Googleは「301」と書かれた転送を永続的なリダイレクトと解釈します。他には「308」「permanent」と書かれたリダイレクトも同じく永続的なリダイレクトと解釈します。
GoogleのリダイレクトとGoogle検索には永続的なリダイレクトと一時的なリダイレクトについて書かれています。
永続的なリダイレクト・・・検索結果は転送先アドレスが表示される、サイトの評価が引き継がれる
一時的なリダイレクト・・・検索結果は既存サイトのアドレスが表示される、評価は既存サイトのまま
リダイレクトは永続的なリダイレクトの方が望ましい、といえますね。
さて、どのくらいの期間リダイレクトをしたらいいでしょうか?
それは、こちらのWerforumサイト(https://webtan.impress.co.jp/e/2019/01/25/31633)によると一年を目安にしていいと解釈されています。
旧URLのドメインを維持するのにコストかかるわ・・・・
私はSEOも大事だけど、コストも気になります。サーバやドメインの契約期間中でいいかなぁって思います。万が一、既存サイトのドメインが中古で売れたら、相手に迷惑がかかりますしね。
ユーザーのことを考えると、1~3ヶ月くらいはmetaタグの遅延型リダイレクトでURL転送を行ってからHTACCESSファイルで転送したらいいんじゃないかな、と思います。
実践編:URL転送をやってみよう!
HTACCESSファイルでリダイレクトする方法が推奨されています。
実践編はやはりユーザー目線で行こうと思います。でも、全てのページにmetaタグは面倒です。一度、「404 Not Found」ページを表示させてから、新しいサイトへリダイレクトする方法にしたいと思います。
- 「404 Not found」ページを作る
- 「404 Not found」ページに転送させる
- 「404 Not found」ページの表示5秒後に転送先のホームページに転送させる
ちょっとややこしい方法ですが、やってみましょう!
ただし、欠点がありますので承知の上で試してくださいね。
「404 Not found」ページを作る
引っ越しを知らせるページなので、簡単でいいと思います。
「このサイトは旧URLから新URLに引っ越ししました。何秒後に新URLに転送されます。また、新しくブックマークの登録をよろしくお願いいたします。」
本文はこんな感じにします。あと、余裕があればイラストをつけてもいいですよね。
「404 Not found」 ページに転送させる
まず、既存サイトのフォルダ・ページを全て削除します。
これによって、全てのページがなくなるので「Not Found」になります。
次に、HTACCESSファイルをつくります。
HTACCESSファイルはWindowsならメモ帳でつくります。
その際に拡張子は「.txt」そのままで構いません。
サーバーにアップロードしてからファイル名を「.htaccess」に直します。
ErrorDocument 404 /ファイル名
先ほどつくった引っ越しお知らせページのファイル名を「/」の後に記入します。
これだけです。
なので、HTACCESSファイルに苦手意識を持っている方に向くかなと思います。
「404 Not Found」の表示5秒後に転送先のホームページに転送させる
はじめにつくった「404 Not Found」ファイルの<head></head>内にmetaタグを記述します。
<meta http-equiv="refresh" content="5;URL=https://転送先アドレス">
以上です。
あとは、FTPソフトや各レンタルサーバーのファイル転送ソフトを使ってHTACCESSファイルをアップロードします。
その後、HTACCESSファイルのファイル名を「.htaccess」に直します。
おまけ:レスポンシブ化
404を利用したお知らせページもレスポンシブ化をします。
文字だけだったら自動改行するので必要無いかなと思いますが、画像がある場合は設定しましょう。
といっても、<head></head>の間に以下を記述します。
<meta name="view-port" content="width=device-width,initial-scale=1.0">
<meta http-equiv="refresh" content="5;URL=https://転送先アドレス">
<meta http-equiv="Content-style-Type" content="text/css">
<style type="text/css">
img{
width: 100%;
height: 100%;
}
</style>
参考サイト:All About「移転先へ自動移動(転送/リダイレクト)させる方法」(https://allabout.co.jp/gm/gc/23770/)はおすすめです。転送について困ったな、という方は一度読んでみてくださいね。
以上です。最後までお付き合い頂きありがとうございました。